最新ドライバーの純正シャフトが充実した理由
ひと昔前から、各社のドライバーに様々な純正シャフトがラインアップされるようになってきました。それまでは「軽くて軟らかいだけ」「重くて硬いだけ」という純正シャフトが一般的でした。
従って、振り心地も性能面もカスタムシャフトに優位性を感じる上級者も少なくありませんでした。 【写真】安くても飛びついちゃダメ! これがフジクラが公表したベンタスシリーズ模造品の特徴です
ヘッドスピード40メートル/秒までのアマチュアは「純正シャフトで十分」って本当なのか?
それ故に、当時は「アベレージゴルファーは純正シャフトで十分」といわれていました。
しかしその言葉の意味合いは、現在は大きく変わっています。
近年、急速にシャフトが進化したおかげで純正シャフトでも選択肢が広がり、自分にマッチするモデルが見つけやすいというのが理由です。
いい意味で「アベレージゴルファーは純正シャフトで十分」といわれるようになった要因に、フィッティングのパイオニアであるピンのドライバー人気を無視しては語れません。
高慣性モーメントヘッドの性能を十分に引き出す目的で、ピンは重量や調子の異なる豊富な純正シャフトをラインアップしていて、トッププロの中にも使用者が現れるほどです。
今やどのメーカーの人気モデルでも、シャフトメーカと共同開発した「ヘッド性能を引き出す」純正シャフトが装着されるようになりました。
テーラーメイド「Qi4D」ではスイング時のフェースローテーション別に3つの「REAX」シャフトがラインアップされている
昨年末に発売されたダンロップ「ゼクシオ14」シリーズには、同社「スリクソン」シリーズとの共通スリーブが採用され、純正シャフトが共用できるようになっています。
またテーラーメイド「Qi4D」ドライバーにはゴルファーのフェースローテーションの度合い別に選べる純正「REAX」シャフトが採用されました。
アマチュアにとってはコストパフォーマンスのいい純正シャフトが選べるようになり、不満がない人が多くなったのも当然の流れです。
多様な純正シャフトとヘッドの組み合わせで別物のクラブになる
最新の人気ドライバーの純正シャフトは、以前のものと大きく異なる点があります。カスタムシャフト並みにスペックが多様化していることです。
実際に計測してみても、同じフレックス表示ながら純正シャフトの種類によって振動数には50rpmもの差があり、「純正シャフト」とひとくくりに扱えなくなっています。
またヘッド重量の多様化も見逃せません。軽いモデルでは190グラム以下ですが、重いモデルは205グラムを超えていて、平均的ヘッドスピードの私が打ってもヘッド&シャフトの組み合わせ次第で振り心地も弾道も全く別物のドライバーになってしまいます。
各社のクラブフィッティングが盛んになっている理由は単に「売りたいから」ではなく、お気に入りのヘッドに合う純正シャフトをどう選ぶのかで、ゴルファーとの相性だけでなくクラブとしての性能や評価そのものが大きく変わってしまうからです。
特に高額化した現代ドライバーの購入では、面倒でも試打とフィッティングをした方が、結果的に「賢い買い物」ができるといえるでしょう。
HS40m/s以下向けのカスタムシャフトも発売
一方のカスタムシャフトはどうでしょうか。プロアマ共にフジクラ「ベンタス」「スピーダーNX」、グラファイトデザイン「ツアーAD」のような、こだわり派向けの高性能シャフトだけではなく、新たな提案型も登場しています。
あえて「ヘッドスピード40メートル/秒以下ゴルファー」に絞って発売されたファイアーエクスプレス「SコンセプトGG」シャフト
ファイアーエクスプレス「SコンセプトGG」は、従来のカスタムシャフトユーザーのボリュームゾーンではない「ヘッドスピード40メートル/秒以下」をターゲットにしていて、多様で複雑化した純正シャフトに対する新たな選択肢として発売されました。
全体はしなやかなのに先端部はしっかりな「純正とカスタムのいいところ取り」な新しいコンセプトモデルになっています。
最新モデルのドライバーはヘッド性能と特徴ばかりが注目されがちですが、スイングや腕前に自信がないアマチュアこそ「シャフト性能と相性」に頼るべきです。特にヘッドスピード40メートル/秒までのアマチュアにとって、幅広い選択肢から気軽に試打やクラブ購入ができるようになっている点は、スコアアップにつながると思います。




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